四国一周ツアー10日目。昨日は92.5kmの過去最長距離を走行。体力の消耗が意外に少なく。全身が張っている程度 (連日走行で慢性的にこの状態です笑)。さて!香川県といえば「讃岐うどん」を食べねば、来たとは言えません。という訳で朝うどんを所望。ホテルの無料モーニングを見送り、支度をして出発です。AM:7:30。

香川県民にとって朝うどんは極普通。香川県であればうどん屋さんは何処にでもある。という偏見の元、目的地に向かう途中、見つけたお店でサクッと頂く計画です。成行き任せも楽しいですよね。意気揚々も、1軒目は残念ながら営業時間外。お預けを食らうことに。さて2軒目!という時。村田さんから「朝うどんをしている所が近くにありませんね」と耳を疑う悲報が。さすがにこれは予想外。結局、飢餓状態で2つ山越えする羽目になりました笑。これが尋常ならぬしんどさ。身体が重すぎて。自分の身に何が??というレベル。当現象を専門的には「ハンガーノック」というそうです。メカニズムは、肝臓や筋肉に蓄えたエネルギー源(グリコーゲン)が完全消費され、低血糖状態に ⇒ 力が入らなくなる、つまり燃料切れ。朝ご飯は計画的に。

うどんにありつけたのは朝10時。「さぬきうどん 山よし 佐文店」にて。かつてこんなにも神々しく見えたうどんはありません。震える美味しさ。モチモチの麺を噛み締め、出汁をすすれば、脳内で祝福の鐘。空腹は最高の調味料です (二度とごめんですが)。どうやら反動が大きかったのか、食欲は満たされず3軒目へ。

やっと朝ご飯。営業中に感謝です
ワカメうどん。塩分を気にしなければ飲み干したいお出汁

金刀比羅宮の表参道筋に到着。「中野うどん学校」でうどん2杯目を吸引。先程の山よしとは、麺のコシの質や出汁の味が違います。これが“うどん巡り”の楽しさ。ちなみに中野うどん学校では手打ち体験も可能(筆者は過去2回卒業)。卒業記念には麺棒が頂けます。これで自家製うどんが作れるように。時間があればオススメです。

きつねうどん。甘めのお揚げで味に緩急

後はデザート(←まだ食べる)。狙いをつけたのは「おいりソフト」。おいりは西讃岐伝統の嫁入り菓子です。見た目は癒やし系。噛んだ時の抵抗はほぼ無く、口の中でシャクっと溶けて不思議な食感。仄かに香るシナモンの香りが癖になります。ソフトクリームの方は和三盆味。和三盆は香川県や徳島県伝統の高級砂糖です。確かに上品なお味かも???すっかり食べタイムを満喫してしまいました。金刀比羅宮への参拝はまた今度のようです。

女の子のなかの女の子になれるアイテム

少し内陸に来ていたので、再び海沿いへ。さぬき浜街道へ出ます。町中を抜けて久しぶりの海。イイ時間なのでお昼ご飯。うどんとデザートが未消化ですが、定時摂取が大事(※多分違う)。たまには普通のイタリアン。「C’s CLUB」へ。海を眺めながらラザニアを頂きました。優雅。

とろりチーズが美味。たまには地場料理以外もありですね

結局午前中は相当カロリーを摂取。燃やさねばなりません。昨日と同様、タイムアタックを敢行!目標時速25km以上。この後はこのまま、さぬき浜街道を高松まで抜ける計画。幹線道路なので好スコアが期待されましたが。結論、ツアー最凶の悪走行となりました。

丸亀までは順調走行でしたが。宇多津に入ると信号が驚異のシンクロ。何度も止められスピードが出ず。あとは筆者だけと願いたいですが。物陰からひょっこりトラックが。一時停止線で止まらない車もあります。ご注意を。坂出の前半はまた平和です。・・・が。途中からは悪路に。舗装が古いのか激しく凸凹。連続的にお尻への打撃が続き。平らな舗装が戻ってくると次の関門。歩道狭め×交通量多め×大型車多め×山越え。気が緩みません。

ようやく止まれるスペースを見つけ一息。携帯を見ると村田さんから何件も着信が。・・・ヤバい。トンネル格闘中に頂いた模様。慌てて折り返し。何と村田さん、連絡が付かず、心配になり道を引き返していたとの事。現在地:丸亀。マジですか?筆者に追いつくには車でも20分は必要なので。合流を待たず、先に進むことになりました。この時は相当ご心労をお掛けしたようで。本当に申し訳ありませんでした。

高松市入り。市街地が近づくにつれ歩行者や自転車の往来が増えてきました。自転車勢は右側通行したり、並走したり、携帯見ながらの人も。こ、怖いぃぃぃ!!他の街にもいましたが。人口が多い分、数も多いのです。更には、悪路は続くよ何処までも。舗装の凸凹はツアー随一。中心部ほど過酷です。交通量が多く、メンテナンスが難しいのでしょうか。前進のたびに激しい振動。E-BIKEが壊れないか心配になるレベル。そんなだから、お尻の激痛はとっくに限界突破でしたよ笑。

村田さんと合流できたのは「屋島」の麓。意外と遅かったねと村田さん。悪路すぎてスピードを出すどころでは無かったのです。PM 15:30。本日のメインディッシュは屋島登頂ですが。微妙な時刻。村田さん「どうしますか?登りますか?」。正直色々限界でしたが、負けず嫌いは一択「登りましょう」。

屋島スカイウェイは元々有料道路。景観は良い道ですが、ツアー1番の過酷クライムでした。平均斜度7.3%。距離4km。獲得標高 約350 m。人は極限状態になると笑えてくるらしいです。一番軽いギアで亀走行。一緒にチンタラ走るMURATA号。トランシーバーから「頑張れ~笑」。村田さんが油を注いでくれます(※油の解釈は皆さんにお任せします)。登頂に掛かった時間は30分。ええ。もう一周回って楽しかったですよ。二度とごめんですが笑。

見よ!我が成果!ドヤ顔もしたくなります

山上には「屋島寺」。四国八十八箇所霊場の一つです。拝殿は昭和49年再建とのことですが。時の経過を感じる風格があります。隣には「蓑山大明神」。連なる鳥居の前には狸の親子が。お稲荷さんではないようです。子宝、縁結び、家庭円満などの神様。日本三大狸で、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」のキャラクターモデルという偉大な狸様なのです。

屋島寺。彫刻には所々だけ青や緑。建てた当時はカラフルだったことが予想されます
丸いフォルムと優しい目つき。愛嬌たっぷりです

お寺から少し歩くと「獅子の霊巌(※展望所)」。高松の市街地と瀬戸内海を望む絶景があります。名物は「瓦投げ」。源平合戦の舞台・屋島で、源氏が陣笠を投げて勝どきを挙げたという言い伝えが始まりとされています。素焼きの瓦に願いを込めて投げるのが吉。開運・厄除けなどの御利益があるそうですよ。輪っかの的があるので、そちらに向かって一瓦入魂。三戦全敗でした笑。しかも必死すぎて願い事を忘れる始末。アホですねぇ。「談古嶺(※展望所)」からは、平家物語“”義経の弓流し”の舞台になった壇ノ浦が一望できます。いい景色。苦労して登った甲斐がありました。

獅子の霊巌からは瀬戸内海。下は森なので、思いっきり瓦投げして大丈夫!
談古嶺からの眺め。ここで源平合戦があったとは想像もつきません

屋島の下り。これが至福の瞬間です。眼下の絶景を楽しみながら、風を切る心地よさたるや!あとは今日のお宿「ホテルルートイン高松屋島」を目指すのみ。街に下りれば再び凸凹道も、もう終わりと思えば可愛いもの。到着して、最高のひとっ風呂に癒やされました。

晩御飯は高松市中心部までタクシーで。今晩は筆者親友・ガー子が合流。後日、一緒に走ることになったので村田さんとの顔合わせです。舞台は「天の川」。本格的なスペイン料理が頂けるお店です。美味しすぎるお料理達にリアクションが止まらない一同。騒いだのは、いつ以来でしょうか。勝手知ったる人の安心感はスゴイものですね。ずっと非日常にいたので、日常の有難さが際立ちます。ほんの2時間程にとても癒やされました。ガー子ありがとーーー!!!

スペイン料理定番のパエリア。お焦げパリパリ
粋な計らい。来て良かったとなりますね

ホテル帰還。今日は朝のハンガーノックから始まり、悪路、鬼の屋島と。過去一厳しい1日でした。ガー子と会えなかったら屍です。明日も路面状態が悪かったらどうしましょうか(泣)。祈るしかありませんね。何卒・・・!!!おやすみなさい。

本日のハイライト。with ガー子

四国一周まであと225 km

モニターツアー【カメコ編】 記事一覧

DAY走行場所走行距離
1高知県 高知市~須崎市55 km
2高知県 須崎市~四万十市74 km
3高知県 四万十市~土佐清水市55 km
4高知県 土佐清水市~愛媛県 愛南町59 km
5愛媛県 愛南町~宇和島市40 km
6愛媛県 宇和島市~喜多郡 内子町58 km
7愛媛県 喜多郡 内子町~松山市62 km
7.5愛媛県 松山市 & 今治市走行はお休み
8愛媛県 松山市~今治市77 km
9愛媛県今治市~香川県観音寺市92.5 km
10香川県 観音寺市~高松市83 km
11香川県 高松市~徳島県 鳴門市73 km
12徳島県 鳴門市~海部郡 宍喰町99.5 km
13徳島県 海部郡 宍喰町~高知県 室戸市48 km
14高知県 室戸市~高知市77.5 km

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